【お藤がとどろ】
- 2017/05/23 10:14
- カテゴリー:最新情報
こんにちは!土佐清水市観光協会の猪谷です。
みなさんは、土佐清水市に伝承される民話「お藤がとどろ」をご存知でしょうか?
以下、民話の内容です。
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昔、上野の奥、益野川の上流に「お藤」という娘が住んでいました。
お藤は、父親の持つ粟畑の守番をするのが毎日の仕事でした。
お藤は守番の合間に、近くの淵で泳いだり、髪をすいたりして過ごしていました。
ある日、お藤のすいた髪が一本水の上に落ちると、白いヘビが現れ、落ちた髪をくわえて潜っていきました。
お藤が試しにもう一本髪を落とすと、またヘビが現れて、髪をくわえて潜っていきました。
お藤はそれが面白くて、何度も髪を落としてはヘビが持って行くのを見て時を過ごしていました。
お藤の家では、夕方になってもお藤が帰ってこないので、心配した父親がお藤を探して淵に来ました。
すると、いつもは静かな淵の水が、どうどうと音を立てて渦巻いていました。
お藤の姿はありませんでしたが、淵の側にお藤のくしが落ちていました。
父親はお藤を探し回ったが見つからず、来る日も来る日も山へ入ってお藤を探し続け、とうとう行方不明になってしまいました。
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という内容です。(内容は、少しずつ違って諸説あるようです。)
この話の元になった、「お藤がとどろ」へ行って来ました!
国道321号線を、土佐清水市街地から竜串方面へ約10分進むと、「益野」という地域があります。
益野で国道沿いに唯一ある信号を右折し、「上野」方面へ進みます。
上野集落を過ぎて少し進むと、先ほどの信号の所から約10分で、「お藤がとどろ」という目印の看板にたどり着きます。
看板が立っている道を入っていくと、すぐに赤い鳥居が見えます。
側に車を止め、鳥居をくぐって、ここからは、急な山道を降りて行きます。
鳥居脇に注意書きがあるように、ここからは足元が非常に悪いです。
ヘビが出る可能性もあるので、できたら長靴で行くことをおススメします!
話には聞いていましたが、想像していた以上に、きつい山道です!本当に山道です!
木から木へとロープを張ってくれていますので、これをしっかりとつかんで降りて行きます。
急な山道を降りること約10分、ごうごうという音のする、「お藤がとどろ」にたどり着きます!
上流から流れる水が、激しいしぶきをあげながら滝となり、滝壺へ落ちて行きます。
ここの水は、どんなに雨が降らなくても、枯れることがないそうです。
雨が降らない日が続くと、今でも、土佐清水市長が雨乞いに訪れるという風習が続いているそうです。
流れる水の向こう岸の上には、祠があります。
ここにお藤さんが祀られているそうです。
マイナスイオンをたっぷりと浴びながら、ホッとしたのもつかの間、、、
帰りには、急な山道を登って行くという試練が待っています。
私のように運動不足な方には、少しキツイと思います。
「お藤がとどろ」に行かれるにあたっては、注意点がございます!
※必ず、歩きやすい靴でお出かけ下さい。
できたら長靴で行かれることをおススメします(ヘビが出る可能性があります)。
※木々の間にロープが張られていますが、危ないですので、1人ではぜったいに行かないで下さい。
上記の注意点をお守りいただいて、ぜひお時間のあるときに、「お藤がとどろ」へ行ってみてくださいね!